今週はG9の生徒たちによるパーソナルプロジェクト発表会が行われました。生徒たちの素晴らしい発表を聴き、深く感動しました。私自身、これまで9年生の生徒たちと一対一で話す機会はあまり多くありませんでした。また、正直なところ、誰がどのようなことに興味を持っているのか、詳しくは知りませんでした。しかし、今回の発表会を通じて、生徒一人ひとりの個性や関心を深く知ることができました。そして、発表会後には、生徒たちとの距離が少し近づいたように感じ、とても嬉しく思っています。
9年生のプロジェクトは、「自分で決めたテーマについて研究し、それを発表する」というものです。本日は、このパーソナルプロジェクトの意義について、保護者の皆さまと一緒に考えてみたいと思います。
まず、自分でテーマを決めるという行動には大きな意義があります。それは、自分の興味や関心に素直に向き合うことができる、という点です。生徒たちは日々の中で「これってどうしてだろう?」と疑問を持ったり、「もっと知りたい!」と心が動いた経験があったのだと思います。その小さな好奇心こそが、学びの始まりです。自分が本当に知りたいことをテーマにすることで、学ぶ意欲が自然と高まり、研究そのものが楽しく感じられるようになったことでしょう。その証拠に、生徒たちの発表からは楽しそうな様子と学びへの意欲が伝わってきました。
また、自分で決めたテーマについて研究を進めることで、自ら考え、学び、行動する力が養われます。例えば、テーマに関連する情報を収集し自分で学んでいきました。そして資料をまとめる中で、どの情報が重要なのかを見極める力を身につけたことでしょう。それを基に自分の意見を考え、他の人に伝える力も付けたはずです。このような力は、これからの時代を生き抜くうえで、非常に重要なスキルだと私は確信しています。
さらに、テーマについて深く調べることは、自分自身を知るきっかけにもなります。プロジェクトを通して、「自分はこういうことが好きなんだ」「この分野で活躍したい」といった思いに気づいた生徒も多かったのではないでしょうか。それが将来の夢や目標につながっていくのだと思います。
このように考えると、このプロジェクトは本校の教育理念である「自分で考え、学び、行動し、自分の将来を自分で切り開く自立した子どもを育てる」という目標にも合致した、素晴らしい取り組みだったと思います。
さて、明日は小学校のパフォーマンスデイが開催されます。このパフォーマンスデイへの準備を通じて、児童たちはどのような力を身につけてきたのでしょうか。そんなことを考えながら、保護者の皆さまや先生方と一緒に、明日の児童の舞台を楽しみにしたいと思います。