本日はアミークスインターナショナル中学校オリンピック(運動会)が開催されました。今年4月にアミークスに赴任した私にとっては、初めてのJHスクールオリンピックです。アミークスオリンピックの特徴として、7年生から9年生までのクラスを解体し、新たに4つのチーム(赤、緑、青、黄)に編成し、さまざまな競技で競い合うことです。
公立学校では、クラスをそのままにしつつ、学年を越えて縦割りチームを組むことが一般的です。たとえば、1年1組、2年1組、3年1組が1つのチームを作るといった形です。
アミークスのチーム編成は、生徒たちに多くの力を育む機会を与えてくれます。9年生には、異なる学年やクラスから来た生徒たちが協力し合い、一つのチームとしてまとめていく力が求められます。また、これまでのクラス内の友人関係を越えて新たな友人関係を作る必要もあります。教師としても、自分がよく知るクラスの生徒だけでなく、他学年や他クラスの生徒にも目を向ける必要があります。このような取り組みには、生徒と教師双方の強いエネルギーが必要です。
そのようなチーム編成の中で、生徒たちは、素晴らしいチームを作り上げてくれました。それぞれがチームのために全力を尽くす姿は、とても頼もしいものでした。
そして、勝利以上に大切なのは、相手を尊重し、協力し合うことです。最後のチーム対抗リレーでは、全員がチームのために全力で走り抜きましたが、最終コーナーに差し掛かった際、骨折で競技に出られなかった生徒の車椅子を全チームのアンカーが一緒に押してゴールしました。そしてこの種目は得点から除外されました。その光景には、勝ち負けを超えて助け合い、尊敬し合い、励まし合い、そして皆で楽しく過ごそうというメッセージが含まれていると感じました。生徒が考えたサプライズのようですが、本当に頼もしいものです。
生徒たちの顔は皆輝いていました。終わったあとは元々のクラスの友人たちとお互いの健闘をたたえ合っていました。
先生方も熱心にご指導くださいました。保護者の皆様も最後まで生徒たちのパフォーマンスに惜しみない声援を送ってくださいました。心から感謝申し上げたいと思います。学校長としても、幸せな気持ちに満たされた一日となりました。