校長室から 2024 / 10 / 11

アミークス中学校・前期終業式

 

 

アミークス中学校前期終業式でのあいさつ

学校長 大城 賢

 

今日は前期の最終日です。振り返ってみると、生徒の皆さんの素晴らしい活躍がとても印象的でした。例えば、中学2年生ながら県内で敵なしの実力を誇る水泳の正木魁さん、うるま市弁論大会で最優秀賞を受賞した胡屋沙磨さん、そして全国かるた大会で3位入賞を果たした山中杏さんなど、自分の得意分野を活かして輝かしい成果をあげてくれました。

 

私は常々「皆さんには、一人ひとりの個性や得意分野を最大限に伸ばしてほしい」とお伝えしてきました。アミークス中学生全員が共通して持っている得意分野といえば、それは「英語力」です。しかし、英語力はあくまでツールです。自分の得意分野があってこそ、その英語力をさらに活かすことができます。

 

さて、前期の活動の中で私が最も強く心に残ったのは、ミュージカル「サンマデモクラシー」の上演でした。ミュージカルは一人では成り立ちません。舞台の役者をはじめ、音楽担当、大道具・小道具、字幕、ポスター制作など、各担当が力を合わせ、一つのチームとして作り上げるものです。皆さん一人ひとりが個性を発揮し、協力し合うことで、あの素晴らしい舞台が完成しました。

 

私は劇場の最前列中央で「サンマデモクラシー」を観ました。これほど完成度の高い中学生のミュージカルを観たのは、正直、初めての経験でした。英語ができるだけでは、このような作品は生まれません。皆さんが相手を尊重し、責任感を持ち、真のチームワークを発揮したからこそ、あの「サンマデモクラシー」が生まれたのだと思います。この経験を通じて、生徒の皆さんが大きく成長したことを強く感じました。

 

そして、ミュージカルの最後に、玉城ウシさんからのメッセージを皆さんと共有することができました。

 

「みんしゅしゅぎい? おばぁは難しいことはわからんよ~。それは食べられるの?

はあ、権力者がよく口にする。へえ~。アタシも生きているうちに一度は、その本当の民主主義っていうのを味わってみたかったね~。贅沢だったかね~。

アミークスのみんな、おかしいことは『おかしい』って、『がってぃんならん』って声を上げて言えば良いのさ。当たり前のことさ。若い君たちがこれから、沖縄や日本、そして世界をもっと良くしていってくれると信じているよ。」

 

この言葉には、民主主義の本質と、私たち一人ひとりが声を上げることの重要性が込められています。これからも、アミークスの中学生の皆さんが個性や得意分野を活かし、相手を尊重し、責任感を持って、沖縄、日本、そして世界をより良くしてくれることを期待しています。

 

(当日はPowerPointの調子が悪く準備するスライドを見せながら話すことができませんでした。式の後に言いたかったことをまとめました。)

 

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