校長室から 2024 / 07 / 30

七夕の短冊に込めた願い

今年の4月からアミークスの校長として着任しました大城賢です。着任来、アミークスでの
日々は新たな発見と感動の連続です。この発見や感動を多くの保護者や関係者の皆様にも
知っていただきたく、ブログを始めることにしました。どうぞよろしくお願いします。
アミークスは、ほとんどの教科を英語で教える英語イマージョン校です。カリキュラムは
日本の文部科学省が定めた学習指導要領に基づいており、異文化理解を推進するとともに
、日本の文化もしっかり学んでいます。
七夕の日の週に校内を巡回していると、小学校1年生のフロアに色とりどりの短冊が飾ら
れていました。子どもたちが英語で願い事を書いていたので、一つひとつ読んでみました
。1年生は英語を学び始めたばかりで、文字は上手に書けていませんが、気持ちがしっか
り込められていました。
著名な研究者であるサヴィニョンは、伝えたい気持ちと経験があって初めて文法を修得で
きると説いています。日本の伝統的な教授法は、文法や語彙を先に学び、その後に英語を
使うという考え方ですが、イマージョン教育は全く逆のアプローチです。
公立小学校では5年生から英語を書く学習が始まりますが、アミークスでは1年生から書く
ことを指導しています。1年生の先生は、学んだことを短冊に英語で書かせる課題を与え
ることで、児童の書くことへのモチベーションを高め、英語を学ぶ意味を体験させている
のだと思います。これが英語イマージョンの考え方です。イマージョン校では、教科内容
を学ぶツールとして英語が使われ、先生や友達との自然なやり取りを通して英語を学んで
いきます。文法の学習は後からです。
ちなみに、私もこっそりと短冊に願い事を書いて笹の葉にかけておきました。しかし,名
前を書くのを忘れてしまったので児童は気付かなかったかもしれません(笑)。

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